阿 品 ア カ デ ミ ー
会 報
VOL.3
(平成15年9月 ― 平成16年8月)
平成16年9月1日
阿品アカデミー 会報 VOL.3
目 次
ご挨拶 会長 竹下虎之助 1
1.平成15年度 学習記録 2
2.平成15年度感謝状贈呈者 7
3.会員の単位取得状況
4.平成15年度卒業証書授与者
5.会計報告
あとがき 8
附: 阿品アカデミー会則(平成14年9月1日改正)
ご 挨 拶
会長 竹下虎之助
暑かった夏も、多少すごしやすくなったかなという候となりました。
阿品台の1年も早いものです。春夏秋冬、正確に時は動いているようです。
ところで、皆さんと一緒にやってきた「阿品アカデミー」も、三年を終わり、四年目に
入ることになりました。
人口約1万2千人と言われる地区ですが、実に色々な人材がおられるなと今更ながら驚いています。
あわせて、他地区に住んでおられる方にも講義をしてくださいと声を掛けることもありますが、よろこんで協力していただいています。
多少、我々の小さいサークルも知られるようになったようです。 どうぞ、これからも団地内の方々の登上をお願いしたいと存じます。
お互いに縁あって、この地区に住み、年老いてきました。お互いが助け合って、地域を住みやすく、親しみやすいものにするため、今後とも努力しあいたいと思います。
(平成16年8月)
1
1. 平成15年度 学習記録
講演会記録
森林講座
産業経済講座
ロータリーエンジン原理挑戦記
企業永続成長の原理―トヨタ経営システムの研究から
アジア講座
環境講座
自然講座
生活の中の天気
広島県西岸の山と海
植物観察
2
平成15年度 学習記録
講演会記録
年月日 |
内 容 |
講 師 |
参加者 |
H15.8.31 |
30年後の社会 全国的に、また、この西広島地区でも少子高齢化が進行中であり、30年後にはどのようになっているかを俯瞰し、その対策について、高齢化先進地区での取り組みを参考にしてのアドバイス |
竹下虎之助会長 |
47名 |
H16.3.6 |
大合併後のこの国のかたち 合併特例法の有効期限を来年に控え、全国各地で市町村合併が進行中であるが、広島県はその中でも うまくいっている方である。 道州制までも視野にいれた、日本の行政の将来像と、その中にあって住民の自治がより一層重要になってくる。 |
竹下虎之助会長 |
48名 |
森林講座
年月日 |
内 容 |
講 師 |
参加者 |
H15. 7.19 |
森林と人そして文化 第1回―第3回 日本、広島の森林荒廃の現状と林業の現状 森林の果たしている環境に対する役目と工業原材料としての材木 自然保護と林業生産の葛藤 |
大西 弘講師 |
25名 |
H15. 8. 9 |
13名 |
||
H15. 9.13 |
15名 |
産業経済講座
年月日 |
内 容 |
講 師 |
参加者 |
H15.11.22 |
ロータリーエンジン原理挑戦記 その1、その2 ロータリーエンジンとレシプロエンジンの基本的な違い、それぞれの得失。ロータリーエンジンが持つ基本的な弱点への対応をいかに解決したか。 |
日野三十四講師 |
18名 |
H15.12.13 |
18名 |
||
H16. 1.24 |
企業永続成長の原理 トヨタ経営システムの研究から トヨタはなぜ強いのか、その歴史的背景と会社がもっている遺伝子。それらがいかにシステムとして経営に活かされているか。 |
16名 |
|
H16. 2 21 |
17名 |
3
アジア講座
年月日 |
内 容 |
講 師 |
参加者 |
H15.6.21 |
中国の現状と問題点
|
竹下虎之助会長 |
40名 |
H15.7.5 |
インド その2 |
横内 功氏 |
18名 |
H15.9.6 |
「最近の中国情勢と中国から見た日本」 国際東アジア研究センターでの講演会聴講報告 |
浅尾 晃氏 |
15名 |
H15.10.1 |
カンボジア カンボジアの歴史、民族、政治経済、文化全般にわたる報告 |
横内 功氏 |
15名 |
H15.11.2 |
北朝鮮の軍事力と日本の対応 北朝鮮の現在の軍事力分析と、それに対抗すべき日本の自衛力の現状と限界 |
橋本金平氏 |
23名 |
H16.1.10 |
東アジア経済推進機構の立ち上げについて 北九州市を中心に、日中韓10都市が協調して発展させようとしている地域型経済圏構想の概要 |
山下彰一講師 |
21名 |
H16.2.7 |
アジアの麺 日本各地、アジア各地で食されている麺類の解説と讃岐うどんの上手な食べ方の実習 |
横内 功氏 横内実子氏 |
16名 |
H16.3.13 |
アジアの発酵食品 アジア各地で食べられている発酵食品の解説 |
塩田嘉彦氏 |
16名 |
H16.4.17 |
アジアの水 我々が使える淡水の量、質の両面から21世紀は大きな問題を孕んでいる、特にアジアでは国際河川も多く、水の管理が重要な問題である。 |
西原嘉文氏 |
15名 |
H16.5.15 |
マレーシア マレーシアの歴史、政治経済、文化など全般にわたる報告 |
横内 功氏 |
20名 |
H16.6.19 |
最近の中国の新思想 中央政府の指導から離れて将来を見据えた日中関係をつくってゆこうという新思想が中国内部の一部のオピニオンリーダーから出てきた。 |
竹下虎之助会長 |
33名 |
H16.7.17 |
モンゴル 現代モンゴルの政治経済、人々の生活についての報告 |
城戸秀元氏 |
22名 |
H16.8.21 |
民族紛争の原因と対策 |
田辺粛郎氏 |
|
4
環境講座
年月日 |
内 容 |
講 師 |
参加者 |
H15. 9.27 |
石油代換エネルギー開発の現状と限界 化石燃料の実体とそれに代わるべき自然エネルギーの開発状況と限界 |
田辺粛郎氏 |
15名 |
H15.10.11 |
化学物質と環境 その2 人工の化学物質が環境に与えている諸問題 |
城戸秀元氏 |
13名 |
H15.11. 1 |
温泉レジオネラ菌について、 SARS検証(2002年の香港での発症から収束までの世界の対応 |
山崎 傑氏 |
23名 |
H15.12. 6 |
環境ホルモン、ダイオキシン神話は終わった 大きな問題になっている環境ホルモン、ダイオキシンの有害性の実体はほとんど問題ない程度まで解決されている |
片岡秀雄氏 |
21名 |
H16. 1.17 |
生態系の喪失と維持保全 生態系喪失の歴史と現状、その維持保全に対してなすべきこと |
塩田嘉彦氏 |
18名 |
H16. 2.14 |
水環境と浄化技術 第1回 世界中で使える淡水の量は限られており、その需給は年々逼迫してきている。その現状について、 |
加茂 純講師
|
20名 |
H16. 3.27 |
水環境と浄化技術 第2回 水の浄化技術の解説。上水道用の浄水器の紹介 |
22名 |
|
H16. 4. 3 |
発泡スチロールのリサイクルについて 北九州エコタウンについて |
徳富 隆講師
|
17名 |
H16. 5.29 |
北九州エコタウンの実際と問題点 市ぐるみで取り組んでいるゼロエミッション社会の実際 |
22名 |
|
H16. 6.19 |
リサイクルに関する一考察 各種リサイクル法案の紹介と将来像、又、リサイクルによるエネルギー循環の現状 |
13名 |
|
H16. 7.10 |
光触媒について 光触媒の原理、種々の用途の紹介と商品開発の現状 |
林 俊治氏 |
16名 |
H16.8.28 |
可視光光触媒を使用した製品開発 |
槇田康夫氏 |
|
5
自然講座 生活の中の天気
年月日 |
内 容 |
講 師 |
参加者 |
H15. 4.19 |
天気が変化する原因と海山など自然地形の役割 水と空気と太陽の役割 |
大平眞二講師
|
47名 |
H15. 7.27 |
梅雨が存在する理由 |
42名 |
|
H15.10.18 |
夏から冬へ秋の天気はどう変わるか |
33名 |
|
H16. 1.24 |
日本の冬はなぜ寒いのか |
31名 |
自然講座 西広島の海と山
年月日 |
内 容 |
講 師 |
参加者 |
H16. 4 24 |
日本列島、中国山地、阿品台の形成過程の解説 |
藤原健蔵講師
|
26名 |
H16. 5 29 |
上記を踏まえて当地方をおそう自然災害にはどのようなものがあり、その強さはどの程度のものか、
|
29名 |
|
H16. 6.26 |
南極とはこんなところ 第5次、第9次南極越冬隊隊員としての観測の実際の紹介と苦労、得られた観測値の紹介。 極点踏査隊の現実の紹介、南極での生活 |
33名 |
自然講座 植物観察
年月日 |
内 容 |
講 師 |
参加者 |
H16. 8 7 |
フィールドワークを中心とした植物の名前、性質などの研究 |
関 太郎講師 |
30名 |
H16.10. |
|
|
|
H16.12. |
|
|
6
2.平成15年度感謝状贈呈者
日野三十四様(産業経済講座)
藤原健蔵様 (自然講座 廿日市の海と山)
加茂 純様 (環境講座 水環境と浄化技術)
徳富 隆様 (環境講座 発泡スチロールのリサイクルについて他)
関 太郎様 (自然講座 植物観察
)
3. 会員の単位取得状況
0単位 5名
1〜 5単位 42名
6〜10単位 21名
11〜20単位 17名
21〜30単位 11名
31〜40単位 7名
41〜49単位 3名
合 計 106名
4.平成15年度卒業証書授与者
阿品台1丁目 橋爪靖明氏
阿品台2丁目 橋本金平氏
阿品台2丁目 長田六甫氏
阿品台北 林 俊治氏
阿品台山の手 横内実子氏
5. 会計報告
7
あとがき
阿品アカデミー活動を開始する前に、「ともかく3年間は続けるように」という助言をコミュニティーを進める会の山本会長に頂いていましたが、その3年間がおおむね順調に経過しました。
この間100回を越える講座が開けたことは、竹下会長をはじめとした講師陣と会員各位のご好意と努力の賜であり、関係者に深く感謝致します。
この間、講師をお引き受けいただいた方は21名に及び、自分史、アジア講座、環境講座において各会員のまとめられたレポートは 合計53編になっています。
各講師の方々には高度な内容の主題を素人にもわかるように易しい言葉で講義していただき、各方面の先端の情報を抵抗無く教えて頂けるという恵まれた環境を作って頂いています。
又、会員がまとめるレポートも、最新情報がふんだんに取り込まれ、中には、修士論文と言っても通りそうなレベルの高いものもあり、その努力には感服しています。
この夏からは関先生をお迎えしての植物講座で、団地内の樹木に樹名板をとりつけるという活動を始めました。これは、先生だけでなく、町内にお住まいで樹木にお詳しい方、板に墨で樹名を1枚1枚書いてくださる方、それを取り付ける人など広い範囲の人々を巻き込んだ住民活動として展開してゆくという新しい形に取り組みます。
これらを通じて、住民同士のコミュニティーを広げるという片方の目的も次第に広がってきているように見受けられます。
この体制がいつまで続けられるかはわかりませんが、事務局としては一層の努力で4年目をもっと楽しい勉強会にしてゆくよう頑張りますので、より一層のご支援をお願い致します。
平成16年8月29日 阿品アカデミー事務局
8